全日本病院協会の第一回常任理事会に副会長として出席

全日本病院協会の第一回常任理事会に副会長として出席いたしました。
今は医療介護・社会保障に関して様々なルールを見直していく時期です。
今回のトリプル改定はもちろん、格差問題についても地域、規模、設立母体などの問題があり、さらに財源問題も絡んできます。今回の改定を見ても、医療の明確化、絞り込み化、大規模化、個別化といったことが考えられているのでは、とも思っています。また、賃金に関しても、他業界から後れを取っている医療介護福祉業界の焦りを感じます。
医療に関して言えば、これからは急性期病院の重症度、医療・看護必要度、かかりつけ医機能、医師の偏在、医師数、地域医療構想等、多くの問題に対応しなくてはいけません。
特に地域医療構想に関しては、回復期病床では地域包括ケア病床と回復期リハ病床の機能をしっかり分けるべきでしょう。
さらには十数年前から訴えておりますが、地域医療計画と介護保険事業計画のすり合わせも必要です。地域医療ビジョンを作る時には地域介護ビジョンも作る。地域医療構想を作るときは、地域介護構想も作る。という流れが必要でしょう。
そして何といっても様々な法律も変える必要があります。
例えば医療保険制度において、現在は診療報酬が上がれば患者さんの自己負担も増える仕組みがありますが、これも、診療報酬が上がっても自己負担が増えない形に法律を変えることは可能ですし、地域医療構想においても、病床不足地域では、地域医療構想調整会の結論に関わらず法律上は病床を作ってもいいとなっていますので、地域医療構想調整会に権限を持たせるというような形も考えられます。当然、会議メンバーは地域医療や介護についてしっかりと勉強している方を中心に、自治体の議員さんにも入っていただき、現状を理解していただくことが必要でしょう。