全日本病院協会の広報委員会に出席いたしました。
全日本病院協会の広報委員会に出席いたしました。
私から書評の掲載依頼として、東京慈恵医科大学付属病院の看護部と医療安全管理部による書籍「医療安全を推進するTeamSTEPPS 実践事例 ~チームが成長する7つのツール」を紹介しました。
この本は東京慈恵会医科大学附属病院で実践されている医療安全の取組みについての本です。
TeamSTEPPSは日本語で「チームとしてのよりよい実践と患者安全を高めるためのツールと戦略」を意味し、リーダーシップ、状況モニタリング、相互支援、コミュニケーションという4つの主要技能を体得・実践することで、*メンタルモデルの共有を実現します。
(*メンタルモデルの共有とは、コミュニケーションを通して医療行為に関する認識や理解、知識などがチームメンバー間で共有されている状態)
大病院のチーム医療による医療安全推進の取組みは、我々の(中小)民間病院でも参考になる内容です。
また、東京における地域医療構想は、基準病床数の計算式などの再構築の時期に来ています。病床稼働率が減ることで余計に病床不足になってしまうというのは、現場に即していません。
また、現在の東京においては看護師不足が顕著で、国立病院ですら看護師不足のために病棟閉鎖をしている状況です。逆に、中央区では7000床以上の病床過剰になっており、中央区にマンパワーが集中することで他の地域のマンパワー不足に繋がっています。地域医療構想の考え方は、病床数とマンパワーを両輪としなくてはいけないでしょう。
とお話ししました。