東京都医師会主催による能登半島地震 医療現場からの報告会にWeb参加いたしました。
東京都医師会主催による能登半島地震 医療現場からの報告会(「能登半島地震 被災から復興へ 医療現場からの報告 災害時の地域医療支援について」)がハイブリット方式で開催されましたので私もWebで参加しました。
東京都医師会は日本医師会災害医療チーム(JMAT)として地震発生後の1/9(火)から2ラインでチームを派遣し2/19(月)時点で31チームが能登北部(穴水町、能登町、輪島市)で災害医療支援を行い、今月末まで活動を継続する予定です。
JMATとはJapan Medical Association Team(日本医師会災害医療チーム)の略称で災害時に被災地の医師会から要請を受け、日本医師会が組織する災害医療チームであり各都道府県の医師会がそれぞれチームを編成します。
報告会の冒頭、東京都医師会の尾﨑会長が挨拶され、「地域医療の現場の話をしっかりと聞き、状況を理解して協力したい。我々も他人事ではなくどうするかの教訓を現場から得ることが重要である」との力強いお言葉がありました。 続いて、今回、報告会で講演を行っていただく小木クリニックの瀬島照弘院長の紹介がなされた後、瀬島院長により1月1日(月)16:10頃に発生したマグニチュード7.6 震度7の能登半島地震後からこれまでの状況が多くのスライドを使用して詳細な説明がなされました。そのお話の中で地震発生直後、瀬島院長ご自身が極限状態の中、記憶がなくなる程の環境に置かれたことや、地震前にBCPの研修を受け、ご自身のクリニックに自家発電装置を準備していたことやEV車に乗り換えていたこと等により電源喪失を免れPCやFAXを継続して使用出来たことは、非常に重要であることを学べました。
又、今回の報告会により現時点においても現地は引き続き非常に厳しい状況であることを良く理解することが出来ました。
最後に、私から認知症への対応が大変であったと聞いていたことから特養、老健、グループホームにはどの様な支援が行われていたかとの質問をさせていただきました。2次避難をされている方々が介護者不足で断水の中、戻って来られているとのことで瀬島院長ご自身も不安であるとのことでした。これからは戻られた方々の褥瘡対応、食事介助等、きちんと対応しなければならないとつくづく感じました。
尚、永生会からは、南多摩病院から医師1名、看護師1名、救急救命士1名、臨床検査技師1名の4名が2/14(水)~2/17(土)まで東京JMATとして派遣され、永生病院からは医師1名、看護師2名、臨床検査技師の4名が3/14(木)~3/17(日)まで派遣され、現地で活動を行いました。
私も現地を訪問しましたが、今回の報告会に参加させていただき改めて復興に向けた協力を決意しました。
これからもいつ、どこで起こるか分からない災害の発生時には永生会として可能な限りの支援を実施します。