全日本病院協会の広報委員会に出席いたしました。

全日本病院協会の広報委員会に出席いたしました。
医療提供体制から医療保険制度、介護保険、病院経営、医療DX、介護DX、医療連携まで様々な議題が出てきます。これらを広報に落とし込んでいく作業になりますが、委員の先生方には以前から大変お世話になっており、様々なお話をさせていただくのが楽しみにもなっています。
本日は私から二冊の本の紹介をさせていただきました。
●「病院の将来とかかりつけ医機能」 二木 立著
「病院の将来」「かかりつけ医」の二大トピックスを中心に政府・厚労省文書が読み解かれ、医療政策と病院経営の今後が概括的に展望されています。
私は特に、冒頭の「病院の将来」に大変共感いたしました。まさに民間中小病院の生きる道が書かれていました。二木先生が以前から言われているコングロマリット化、これは中小病院には中々ハードルが高いようにみえますが、やろうと思えばできると思っています。まさにコングロマリット化こそが、地域包括ケア、あるいは地域共生社会にも大きく関わっていくのではないかと思っています。
●「1100日間の葛藤 新型コロナ・パンデミック、専門家たちの記録」 尾身茂著
政府・新型コロナウイルス感染症対策分科会会長の唯一の手記です。3年間で100本以上も対策の提言をしてきた尾身先生が、疫学データが足りず、政府と専門家の役割分担が不明確で、社会経済活動と感染対策のバランスを常に考えながら行ってきた1100日間がリアルに描かれています。
全日病広報委員会での活動は 練馬区の医療・介護にも直結するものです。二木先生が示される病院の将来の姿を参考にして、練馬区の医療・介護のさらなる充実と地域包括ケア・地域共生社会の実現に取り組んでいきたいと思います。また、尾身先生の粘り強い頑張りを受けて、練馬区医師会としても日本医師会や行政、政治との強い絆により「練馬区モデル」を実現、住民の方々に「早くて近くて安心」なワクチン接種を行うことができました。