Ando Weekly 2021.12.30 2021年の国政活動を振り返って

本年も皆様方のご指導とご支援のお陰で、計3回の国会質問の機会をいただくことができました。この場をかりて深謝申し上げますとともに、少し振り返りをしてみたいと思います。

2月26日の予算委員会を皮切りに、3月24日に開催された厚生労働委員会、4月6日の総務委員会で質問いたしました。

今年も新型コロナ関連の質問が多くなりました。
【2021.2.26 予算委員会第五分科会
●医療機関におけるコロナ支援策について
クラスターが発生した場合における補償の仕組み
新規入院を止めたことによって発生した空床分の機会損失に対する補填
●介護事業所におけるコロナ支援策について
介護事業所でクラスターが発生してしまった場合の減収分を補填する枠組み
●コロナワクチンの接種方法
1つのバイアルから摂取可能な人数に満たない場合にワクチン自体を廃棄しなければならない問題
優先的にワクチン接種される医療者と同じ空間にいる入院患者へのワクチン接種について
●コロナワクチンの運搬と品質について
「練馬区モデル」によるワクチン接種
ワクチンの運搬における3時間という縛りについて
【2021.3.24 厚生労働委員会
●コロナ・クラスター支援
クラスターが発生した病院がゾーニング等をしながらコロナ患者を入院させる場合に重点医療機関とみなして支援金等の対象になったこと
コロナ患者を受け入れていない病院におけるポストコロナ患者の受入れ・コロナ患者受入れ病床の設定に対する支援
●コロナ・コロナ外来支援
コロナウイルスとインフルエンザ対応に関する外来診療への支援する枠組み
変異株の対応が必要となってくる地域の診療所等の外来診療における支援の枠組みの予定

次に、医療提供体制については、「良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律案」に関連して、厚生労働委員会で質問しました。

【2021.3.24 厚生労働委員会
●地域の実情に応じた医療提供体制の確保①
医療計画の記載事項に新興感染症等を追加することに関してゾーニングの議論も加味すること
公立・公的・民間、新設・既存の区別なく、新型コロナ対応で得られた知見を医療提供体制の整備に活用
●地域の実情に応じた医療提供体制の確保②
新興感染症に対応できる病床の確保が重要
陽性患者、陰性患者の転院について
既存の一般病床を(コロナ)感染症病床に効率的に切り替えができるような病床のあり方

改正医療法に関しては、働き方改革も論点になりました。
【2021.3.24 厚生労働委員会
●医師の働き方改革
地域医療が大学病院等からの医師の派遣によって支えられているという実態を踏まえた「連携B水準」という枠組み
●各医療関係職種の専門性の活用
医師でなくても行える行為のタスクシフトへの取り組み

昨年に引き続き、公立・公的病院と民間病院との公私格差も取り上げました。
【2021.2.26 予算委員会第五分科会
●政策医療を担う医療機関への特別交付税制度について
公立・公的病院と民間病院との間における財政的支援という視点から、総務省管轄の特別交付税制度において自治体の意思表示の必要性となる点の問題点
公立病院への繰入金の合計額および内訳としての救急医療と周産期医療
【2021.4.6 総務委員会
●自治体病院(公立病院)における経営改革の現状および、今後の新興感染症対策について
政策医療分野への繰入金によって経営が成り立っている自治体病院の経営改革
新興感染症に関する自治体病院の今後の対応

その他にも、慢性期多機能病院や慢性期DPC、一般病床と療養病床の統一も含めた「病床のあり方」、消防救急の課題や民間救急車の活用の可能性、医療・介護・福祉分野におけるデジタル化に向けた取り組み等について質疑しました。

そして10月、第49回衆議院議員選挙を迎え、私は、区政・都政・国政のネットワークの要として強い練馬区を実現すべく、東京都第9区から立候補いたしました。地域にお住いの皆さま、自民党練馬総支部の方々、地元の企業や団体、医師会や病院団体、介護団体等の医療・介護関係の方々、本当に多大なお力を頂戴したにもかかわらず、私の力量不足で一歩及ばず、大変申し訳なく思っております。

敗軍の将は兵を語らずと言いますが、来し方の戦術を振り返ることは意味のあることだと考えています。この年の暮れは、全力で駆け抜けた凝縮された時をこれからに繋げるべく、じっくりと自身を見つめ直したいと思います。
オミクロン株による第6波も懸念されますが、皆さまが良い年をお迎えくださるよう、心よりお祈り申し上げます。