南多摩病院にて災害対策訓練を行いました。

本日は南多摩病院にて災害対策訓練を行いました。
冒頭、私からは、例年は行政・医師会と協働しての救急医療救護所の訓練ですが、今回は院内での対応を職員のみで実施する内容となり、また別の視点、濃い内容の訓練を期待している点や、南多摩病院の地域の役割として災害時対応の責務やニーズについてのお話、さらには先日の能登半島地震もあり、南多摩病院をはじめ永生会からは、AMAT・JMAT・JRAT・東京都看護協会・空飛ぶ捜索医療団・日本認知症グループホーム協会等からの要請を受け多数の派遣を行ったことや、私の大変お世話になっている全日病副会長の神野先生の恵寿総合病院も、大変な被災を受け2月15日に私もお見舞いに訪問をさせてもらいました。恵寿総合病院は雨水と水道、電気関係も全てが二重になっており免震構造が非常に良く手術ができ10時間後には出産も取りあげられたと現地医療機関の声を紹介しながら激励しました。
  ~📩~以下、下記の報告をもらいました~📩~
今回の訓練は平日の開院時間帯に大規模地震災害が発生したという想定とし、二部制で行いました。
第一部では「災害発生時から災害対策本部立ち上げ」までの流れを確認しました。まずは各部署の人的(患者様及び職員)被害と設備・建物等の被害状況を対策本部へ報告し、院内の患者様と職員の安全を確保します。開院時間内であるため多数の外来患者様が院内で被災しており、避難誘導やその後の診察、帰宅困難者の対応など課題の洗い出しと検討を行いました。
第二部では「災害拠点連携病院の医療救護所の設置」訓練を行いました。参加者は三班に分かれ、それぞれ【トリアージ実施場所の策定と赤タグ患者の処置現場の策定、及びそれらのレイアウト】【黄タグ患者の病床確保とレイアウト、及び病床管理】【医療救護所現場指揮本部の設置場所】の検討を行いました。
一部、二部共に、どの班でも医療材料やスペース、人員など様々な制限下での想定で活発な意見交換が行われており、今後の課題が見えてきた様子でした。地域医療の一翼を担う災害拠点連携病院として、災害時にいかにして医療提供を継続するか、参加 職員一同、緊張感をもって真剣に訓練に取り組んでおりました。