2023.10.15全日病学会in広島(2日目)①
2023.10.15全日病学会in広島(2日目)①
学会企画5は「雑誌『病院』×全日病学会コラボレーション企画 ヤングフォーラム・リターンズ!!」です。座長は国際医療福祉大学教授の高橋泰 先生、演者は社会医療法人財団慈泉会相澤病院の相澤克之 副医院長より「新しい取り組みとしての「ビジョン推進達成制度」を導入して」、社会医療法人財団董仙会恵寿総合病院の神野正隆 理事長補佐より「医療DXによる働き方改革・仕組み改革・そしてその先へ」、医療法人真栄会にいむら病院の新村友季子 理事長より「泌尿器科専門病院Survival戦術」という演題でご講演頂きました。周囲を巻き込みながらDX化を実現し経営改善や働き方改革が成功した事例を拝聴し、その熱量に感心するとともにDX化の重要性をより一層感じました。
委員会企画11は広報委員会企画として、広報委員会 委員長の宮地千尋 座長のもと、「未来へつながる地域づくり」をテーマにセッションが行われました。病院マーケティングサミットJAPANの竹田陽介 代表理事から「マーケティングの視点から始める『愛され病院』の作り方」、医療法人八女発心会 姫野病院の川上勇貴 様から「病院が目指す未来へつながる地域づくり」、社会医療法人三愛会 大分三愛メディカルセンターの秦圭治 係長から「地域を巻き込む病院ブランディング戦略の展望」、医療法人玉昌会 キラメキテラスへルスケアホスピタルの田島紘己 副院長から「きらめきテラス~30年後の鹿児島への贈り物~」、医療法人愛和会 愛和病院の秦弘樹 様から「産後ケア施設 パタニティ・マタニティハウス6年間の歩み 地域コミュニティの役割を果たす」、永生会 南多摩病院の関裕副院長 から「地域のハブ病院になる~新しい地域医療への挑戦~」という題でご講演いただいた後、ディスカッションが行われました。各病院が各地域に根差した素晴らしい取組みが実施されており、病院のファンづくりという意味でとても参考になりました。
日本医業経営コンサルタント協会企画は、日本医業経営コンサルタント協会の平田治由 座長のもと、地域計画医療研究所代表の美留町利朗 取締役から「地域包括ケアの構築は、未来の子どもたちへの贈り物―京都市向島 NT における健康福祉のまちづくり―」をご講演頂きました。ニュータウンの例から地域包括ケアを考える内容で、高齢者だけでなく子供の未来をも豊かにする手段としての暮らしをまるごと支える地域包括ケアの重要性を再確認しました。
学会企画7では、「地域医療構想と民間病院~集約と分散~」をテーマに開催されました。
厚生労働省保険局医療課医療技術評価推進室長の木下栄作先生からは「医療提供体制の再編が目指すもの~各地域の取組」をテーマに、産業医科大学公衆衛生学教室教授の松田晋哉先生からは「地域医療構想と民間病院~集約と分散」をテーマに、社会医療法人名古屋記念財団新生会第一病院理事長の太田圭洋先生からは「地域療構想と民間病院―集約と分散」をテーマにご講演がありました。
行政の視点、データとアカデミックという視点、民間病院・二次救急病院の視点から、地域医療の提供体制の在り方を深堀りしていく時間で、高齢者救急が今後一番重要なポイントとなること、地域の高齢者救急を誰が担うべきで、各医療機関が今後も維持されるためにどうするか、そんな課題を改めて考えさせられました。
委員会企画13では病院のあり方委員会企画として、病院のあり方委員会 前委員長の徳田禎久 座長のもと、「SDGsへの取組みについて」をテーマにセッションが行われました。徳田禎久 座長から病院のあり方委員会におけるSDGsについての検討などをご説明いただいた後、医療法人社団東山会 調布東山病院の諸井尚徳 様から「SDGsの取組み 部署別目標管理の仕組みで電気使用量9%削減(前年度比)に成功」、公益財団法人脳血管研究所の中村俊太郎 様から「持続可能な開発目標の目標7への取組み~当財団が行ってきたWエコプロジェクトの成果」という題でご講演いただいた後、ディスカッションが行われました。病院内での取組みを、SDGsの視点で再度捉え直し、課題を共有するということも大事なことではないかと思いました。